新入会員の皆様へ


9b6dccf8af92136a8279ae198e5b6a06同窓会会長 宮澤 宏

皆さん、ご卒業おめでとうございます。入学から今日まで、楽しいことだけでは無かったと思いますが、4年間の学業を全うされて今日の良き日を迎えられた皆さんを心から讃えると共に、都立小金井工高同窓会への入会を心より歓迎致します。

皆さんは70余年の歴史ある都立小金井工業高等学校の授業や各種行事を通じて、社会人としての教養と専門技術を身につけてこられ、現職継続、就職、転職、進学とそれぞれの道を歩み出されます。どの道を進むにしても昨今の社会・経済情勢の中では色々な困難があると思います。しかしながらそうした厳しさはこれ迄の多くの卒業生も多かれ少なかれ経験されておりますが、ご家族や先輩・上司そして仲間達に支えられつつ自らの努力によって道を切り開いてきております。皆さんも何かを待つのではなく、自ら一歩踏み出す勇気を持って人生を逞しく歩み続けてください。

さて、一歩踏み出す勇気はどうしたら生まれるのでしょう。なんと言っても欠かせないのはそれをしたいという強い思いです。思いが強ければ強いほど勇気が沸いてくるでしょう。ところがそのことの困難さや失敗を想像するとためらってしまいます。それが普通です。とかく私達は困難に出会うと出来ない理由を並べます。そうではなく、出来る方法を探しましょう。

案ずるより産むが易しという諺があります。やってみなければ何も判りませんし、やってみてやり甲斐が生まれればどんな困難も乗り越えられ道が開けてきます。失敗を予測して失敗しない工夫を考える事は大切です。その上で失敗したならその原因を考えましょう。失敗は次の成功への解決策を生み出してくれます。成功は財産ですが失敗も財産に変えられるのです。一歩踏み出すことにより成功しても失敗しても何かが得られますが、何もしなければ当然のことながら何も得られません。だとしたら失敗を恐れず一歩踏み出そうではありませんか。ただし、失敗したら命に関わる、犯罪に結びつく、他人を不幸にするなどの恐れがある場合はそれを止める勇気も必要です。

皆さんご自身がまだ気づいていない隠れた才能を色々な事にチャレンジする中で見つけてください。そして、人と人との結びつきを大切にする心を忘れずに、輝かしい未来に向かって歩み始めて下さい。

同窓会会長 宮澤 宏
(昭和40年 定時制電子科卒)